top of page

成長期に身体が硬くなるのはなぜ?中学生・高校生の「動きが悪くなった」原因を理学療法士が解説

「最近、子どもの身体が急に硬くなった気がする」

「以前より走り方がぎこちない」

「スポーツをしているけれど、動きが悪くなった」

成長期のお子さんを見ていて、このような変化を感じる保護者の方は少なくありません。

特に小学校高学年から中学生、高校生にかけては、身長が急激に伸びる時期があります。

この時期は、単純に身体が大きくなるだけではありません。

骨や筋肉、腱、関節など身体全体が変化しているため、一時的に柔軟性が落ちたり、以前できていた動きがぎこちなくなったりすることがあります。

今回は、成長期に身体が硬くなりやすい理由と、どのように運動を取り入れればよいのかを理学療法士の視点から分かりやすく解説します。



成長期になると身体が硬くなることがある

子どもの頃は柔らかかったのに、中学生頃から急に身体が硬くなった。

そのような変化は珍しいものではありません。

成長期、特に身長が大きく伸びる時期には、柔軟性が一時的に停滞したり、低下したりすることがあります。

研究でも、思春期の成長スパートの時期には柔軟性が一時的に変化する可能性が報告されています。

その背景のひとつとして考えられているのが、骨と筋肉・腱の成長のバランスです。



骨の成長に筋肉が追いつかない?

成長期には、腕や脚などの骨が急速に長くなります。

一方で、筋肉や腱などの組織も同時に成長しますが、身体全体がまったく同じ速度で変化するわけではありません。

そのため急激に身長が伸びる時期には、筋肉や腱に以前より強い張りを感じたり、関節の動く範囲が小さく感じられたりすることがあります。

例えば、

  • 前屈で床に手が届かなくなった

  • しゃがみ込みにくくなった

  • 膝が伸びにくくなった

  • 股関節が硬く感じる

  • 肩が上げづらくなった

といった変化がみられることがあります。

ただし、「骨だけが伸びて筋肉が全く伸びない」という意味ではありません。

成長による身体の変化の中で、一時的に筋肉や腱の伸びにくさを感じやすくなると考える方が分かりやすいでしょう。



柔軟性だけでなく「動き」も変わる

成長期のお子さんで重要なのは、身体が硬くなることだけではありません。

身長や手足の長さが変わることで、これまで使っていた身体の感覚そのものが変わります。

例えば、身長が短期間で数cm伸びれば、

  • 足の長さ

  • 重心の位置

  • 関節を動かすタイミング

  • 身体を支えるために必要な筋力

なども変化します。

つまり、身体は新しくなった自分の体格に対して、もう一度動き方を学び直している状態ともいえます。

実際に、成長スパートの時期にはジャンプからの着地などの動作パターンが変化することも報告されています。

そのため、

「走り方がぎこちなくなった」

「以前より足が遅くなった気がする」

「スポーツの動きが悪くなった」

という場合でも、単純に筋力が落ちたとは限りません。



ストレッチだけをすればいい?

身体が硬くなったと感じると、

「もっとストレッチをさせないと」

と思う保護者の方も多いと思います。

もちろんストレッチは有効な方法のひとつです。

子どもから思春期にかけても、継続的なストレッチによって関節の可動域が改善することが確認されています。

しかし、私たちはストレッチだけで終わらせないことも大切だと考えています。

なぜならスポーツや日常生活で必要なのは、

「身体が柔らかいこと」

ではなく、

その動く範囲を実際に使えること

だからです。



「使いながら伸ばす」ことも大切

例えば太ももの裏が硬い子どもに対して、太ももの裏を伸ばすストレッチだけを行ったとします。

ストレッチによって一時的に柔らかくなったとしても、

走る↓止まる↓しゃがむ↓ジャンプする

といった動作の中で股関節や膝を上手く使えなければ、スポーツの動きはあまり変わらないことがあります。

そこで大切になるのが、

動きながら筋肉を伸ばすことです。

例えば、

  • 大きく脚を前後に開くランジ

  • 深くしゃがむスクワット

  • 股関節を大きく動かすエクササイズ

  • 胸や背中を動かしながら行う体幹運動

などです。

筋肉をただ伸ばすだけではなく、

「動く → 伸びる → 力を出す」

という経験を繰り返すことで、身体をコントロールできる範囲を少しずつ広げていきます。

成長期は身体の使い方を覚える大切な時期

成長期に身体が硬くなったからといって、必ずしも悪いことではありません。

身体が大きく変化している途中だからこそ、

  • 柔軟性

  • 筋力

  • バランス

  • 身体のコントロール

  • 様々な動きを経験すること

が大切になります。

特定の競技だけを繰り返すのではなく、走る・跳ぶ・投げる・しゃがむ・支えるなど、様々な身体活動を経験することも重要です。

WHOでも、5〜17歳の子ども・青少年には、週を通して1日平均60分以上の中〜高強度の身体活動を行い、筋肉や骨を強くする活動も取り入れることが推奨されています。



「動きが悪くなった」を見逃さない

成長期の身体の変化は自然なものですが、

「成長期だから仕方ない」

ですべてを済ませる必要もありません。

例えば、

  • 急に身体が硬くなった

  • 走り方が大きく変わった

  • しゃがめなくなった

  • スポーツ中に動きにくそう

  • 膝やかかと、腰などの痛みを繰り返している

  • 片側だけ極端に動きが悪い

といった変化がある場合には、一度身体の動きを確認してみてもよいでしょう。

特に痛みが続いている場合には、成長期特有のスポーツ障害などが隠れていることもあるため、無理にストレッチやトレーニングを続けず、必要に応じて医療機関へ相談することも大切です。



成長期に必要なのは「柔らかくすること」だけではない

成長期のお子さんの身体を見ていると、

「身体が硬いから、とにかく伸ばそう」

と考えがちです。

しかし大切なのは、

柔軟性を増やすことと、増えた可動域を実際の動きの中で使えるようにすることです。

成長期は身体が大きく変化する時期です。

だからこそ、その時の身体に合わせて運動を調整していく必要があります。

最近、

「前より身体が硬くなった」

「スポーツの動きが悪くなった」

「走り方がぎこちなくなった」

と感じる場合には、柔軟性だけでなく、股関節や体幹、肩甲骨など全身の動きを確認してみることをおすすめします。



春日市・大野城市でお子さんの身体の動きが気になる方へ

Medical Physio Lab.では、理学療法士が身体の柔軟性だけではなく、

  • 関節の動き

  • 筋力

  • 姿勢

  • バランス

  • 走る・しゃがむなどの基本動作

を確認し、お子さんの成長段階やスポーツに合わせた運動をご提案しています。

成長期のお子さんの場合、

「硬いところをとにかく伸ばす」

のではなく、なぜその動きが行いにくくなっているのかを確認することが大切です。

「最近、子どもの動きが悪くなった気がする」

「身体が急に硬くなった」

「スポーツを続けていて痛みが出ないか心配」

という保護者の方は、一度お気軽にご相談ください。

 
 
 

最新記事

すべて表示

コメント


無料カウンセリングバナー
bottom of page